アグロエコロジー、持続可能な食料生産と里山

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以下の内容について

カリフォルニア大学バークレー校日本研究センター・日本学術振興会シンポジウム

アグロエコロジー、持続可能な食料生産と里山:日本の事例から見た在来知と環境保全

2021年3月19(金) 5:00-7:30PM・20日(土) 5:00-7:30PM, PDT (太平洋夏時間)

(日本時間2021年3月20日土曜日9:00-11:30AM・21日日曜日9:00-11:30AM)

 

シンポジウム趣旨説明

 本シンポジウムは、以下の3点について学際的な議論を行うことを目的とする。

(1)    食と生業の多様性、社会慣習、食料主権の重要性について、生態系と食料生産システムのレジリエンス(弾力性)という視点から、過去と現代の事例を用いて検討する。

(2)    アグロエコロジーの原則にもとづいた食料生産を考える際に、伝統知・在来知・先住民族知が果たす役割を再評価する。

(3)    これらの議論を通じて、日本の事例研究が、持続可能な食料生産・流通・消費の議論にどのように貢献できるかを考える。

アグロエコロジーは、化学肥料と農薬を多投する慣行農業の長期的持続性に疑問を投げかけ、田畑における生態学的な事象を研究する自然科学の一分野として1980年代に出発した。近年では、さらに、オルタナティブな農業の科学的・社会的基盤を考える学際分野として発展している。議論の中心は、食の安全・安定供給と、災害・気候・社会変動に対する農業のレジリエンスである。とくに日本では、アグロエコロジーの議論を通じて在来環境知(在来知)の再評価が進むとともに、里山を含む地域景観保全や、入会権を含む社会慣習の重要性が注目されている。今回のシンポジウムでは、在来知と地域景観の視点から研究を進める日米の研究者が集まり、景観利用の歴史的連続性に関するデータと実践が豊富な日本の事例が、国際的な議論にどのように貢献できるかを考える。

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参加登録

オンライン

このシンポジウムは、Zoomを介してオンラインで開催されます。このリンクから登録してください:https://berkeley.zoom.us/webinar/register/WN_laqkVydXQp275A8A4w4xfg

スケジュール

[第1日目]

3月19日(金) 午後5時~7時半 (太平洋時間)

<日本時間 3月20日(土)午前9時~11時半>

5:00-5:05   開会のあいさつ 日本学術振興会サンフランシスコ研究連絡センター長 田宮徹

5:05-5:10   シンポジウム趣旨説明

セッション1. 日本における生業の多様性、雑穀栽培と堅果類の利用―稲作以外の重要性―

5:10-5:30 池谷和信(国立民族学博物館)「戦後日本における焼畑と雑穀栽培」

5:30:5:50  ゲイリー・クロフォード(トロント大学)「考古学から見た北海道の持続可能なアグロエコロジーと雑穀栽培」

5:50-6:00 コメント 1:ウィリアム・バレー(トゥレーン大学)

6:00-6:10 休憩

セッション2. 在来知と景観利用の連続性

6:10-6:30 米家泰作(京都大学)「焼畑景観における植物の役割とその変化―日本の中近世における栽培・林業と生態遷移―」

6:30-6:50 羽生淳子(カリフォルニア大学バークレー校)「アグロエコロジーと日本の山間地域における伝統的な生業実践―縄文時代から近現代にいたる生業の連続性とその変化―」

6:50-7:10 マーガレット・アン・マッキーン(デユーク大学) 演題未定

7:10-7:20 コメント2:ブレット・ウォーカー(モンタナ州立大学)

7:20-7:30 Q&A

[第2日目]

3月20日 (土) 午後5時~7時半(太平夏時間)

<日本時間 3月21日(日) 午前9時~11時半>

セッション 3. 里山の農生態系と在来知の再興―日米における比較研究―

5:00-5:10 2日目の趣旨説明

5:10-5:30 日鷹一雅(愛媛大学)& 渡邊修(信州大学)「レジリエントな景観の再構築―生きている在来知と、日本の里山における栽培飼育者、食と暮らし、生物多様性との多重関係性―」

5:30-5:50 村本穣司 &アレックス・ジョーンズ(カリフォルニア大学サンタクルーズ校) 「カリフォルニア中部海岸地域における在来知に基づいた地中植物の管理栽培」

5:50-6:00 コメント3:スティーヴン・グリースマン(カリフォルニア大学サンタクルーズ校)

6:00-6:10 休憩

セッション4. 社会正義に基づいたフードシステムの構築をめざした食農環境教育

6:10-6:30  澤登早苗(恵泉女学園大学)日本における農業の変化と食農環境教育の必要性について」

6:30-6:50  田中敬子(ケンタッキー大学) 演題未定

6:50-7:00 コメント4:ミゲール・アルティエリ(カリフォルニア大学バークレー校)

7:00-7:30 討論

発表者

セッション1

池谷 和信 国立民族学博物館教授

ゲイリー・クロフォード トロント大学人類学科名誉教授

ウィリアム・バレー トゥレーン大学人類学科教授


セッション2

米家 泰作 京都大学文学研究科准教授

羽生 淳子 カリフォルニア大学バークレー校人類学科教授・総合地球環境学研究所客員教授

ブレット・ウォーカー モンタナ州立大学歴史・哲学学科教授


セッション3

日鷹一雅 愛媛大学准教授

渡邊 修 信州大学准教授

村本穣司 カリフォルニア大学サンタクルーズ校アグロエコロジー・持続的フードシステムセンター有機農業スペシャリスト、同校環境学科非常勤助教授

アレックス・ジョーンズ カリフォルニア大学サンタクルーズ校自然保護区マネージャー

スティーヴン・グリースマン カリフォルニア大学サンタクルーズ校環境学科名誉教授


セッション4

澤登早苗 恵泉女学園大学社会園芸学科教授

田中敬子 ケンタッキー大学社会学科教授

ミゲール・アルティエリ カリフォルニア大学バークレー校環境科学政策管理学科名誉教授